『肥満は治る!』って本当かな?見始めた時の正直な感想。
今回のNHKスペシャル、たまたまタイトルの【腸内フローラ】が気になって何となく見始めたのですが、
途中から身を乗り出して観る感じになってしまいました。。
腸内フローラ、腸内細菌の存在すら知らなかったけど、いろいろな病気の治療にも
希望が持てそうな感じでワクワクしてきます。
様々な腸内フローラのパワーが紹介されていましたが、
特に腸内フローラと肥満についての解説はかなり興味がわきました。
というのも、腸内フローラの力で肥満の解消が可能になる日が近いかもしれないから。
肥満ってどんな人でもなりたくてなっている訳じゃないですよね。
でも、気がついたら肥満になっていた、特に小児肥満はその典型。
番組の中でも最初の方に紹介されたのが、ワシントン大学のジェフリー・ゴードン博士の研究。
腸内細菌が全身に影響を与えるということを世界にしらしめることになった
「肥満に関するある研究」での実験で肥満と腸内細菌の関係が明らかにされました。
実験は
人間の、肥満の人と痩せた人の、それぞれの腸内細菌をマウスに与えるという内容でした。
その結果、
痩せた人の腸内細菌を与えたマウスの方にはまったく変化がなく、
肥満の人の腸内細菌を与えたマウスの方はどんどん脂肪が増え太ってしまいました。
同様の実験を何度やっても同じ結果になったそうです。
そこで調べた結果、
肥満の人の腸内では、ある種の細菌が少ないことがわかりました。
それが問題だったんですね、ある必要な細菌が少なかったことが。
少なっていたのは「バクテロイデス」と呼ばれる菌などでした。
これが減少することで肥満になってしまうということだったんですね。
腸内細菌は、私達が食べたものを分解し、それを栄養にして生きていますが
その時に腸内細菌は様々な物質を出します。
腸内細菌が出した、その物質こそが私達の身体にとって重要な働きをしていました。
腸内細菌「バクテロイデス」が出すは「短鎖脂肪酸」という物質が肥満を防いでくれるそうです。
その仕組というのは
肥満というのは、脂肪細胞が脂肪を取り込むことでおきます。
血管を流れる脂肪をどんどん取り込み続け、そしてどんどん巨大化するために
太ってしまうんですね
腸内細菌の「バクテロイデス」が出した短鎖脂肪酸は、腸から吸収され、
血液中に入り、全身に張り巡らされた血管を通して身体の隅々まで運ばれていきます。
短鎖脂肪酸が脂肪細胞に働きかけると、なんと脂肪の取り込みが止まってしまいます。
余分な脂肪の蓄積を抑ええ、肥満を防いでくれるんですね。
また、
短鎖脂肪酸にはもうひとつの役割がありました。
筋肉などに作用して、脂肪を燃やす働きをし、脂肪の蓄積を減らし、
脂肪の消費を増やす、全身のエネルギーのコントロールを腸内細菌が行っていました。
それが解明されたことで、肥満を解消するのに有効な方法が、手軽に出来るのも近いかもしれませんね。
腸内フローラと肥満の関係は、ほんの一部のことで、腸内フローラの解明が進めば
いままで難しかった様々な病気にもかなりの有効性があるそうです。
番組を観ているだけでも本当にワクワクしてくる、久々に大ヒットの番組でした!
NHKスペシャル 腸内フローラ、2月25日深夜(26日午前0時40分~午前1時30分)に
再放送されます。
もしまだ観ていないようであれば、ぜひ録画して見てみて下さい、すごいの一言です(私だけかもしれませんが…)
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